今日の企業会計は、「減価償却(げんかしょうきゃく) depreciation」について解説します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%9B%E4%BE%A1%E5%84%9F%E5%8D%B4
B/S(貸借対照表)には、左側(借方)に「固定資産」という項目があります。これは、工場の設備などを指します。「減価償却」は、固定資産が年々減っていく取り扱いです。具体的には、税金に関わってきます。固定資産は、個人では持ち家も該当しますが、所有するためには年々その分の税金(=固定資産税:家については評価額の1.4%を毎年)を払わなければならない、ということです。税は厳格な義務なので、税金が払えなくなったら家を売らないといけません(税務署に差し押さえられます)。私の理解では、これは歴史の叡智から生じた、金持ちと貧乏人の階層の固定化を防ぐ仕組みの一つです。それが企業にも適用されたと思うとわかりやすいです。
ただし、固定資産もいつまでも使えるわけではなく、設備が古くなったら買い換えないといけません。そのために、設備の種類ごとに毎年、税金の評価に使う金額が目減りするように定めてあるのが減価償却です。
https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/shokyak_sis.html
の例ですと、ネオンサイン看板は3年、ルームエアコンは6年で価値が5%まで下がるようです(法定耐用年数は省令で決まっているようです。使っている限りは5%まで下がると減額が止まる)
減価償却をするときに固定資産をどうB/Sに書くのかな?と思って調べました。
https://www.lan2.jp/acc/acl/depreciation/depreciation-2.html
固定資産を毎年減額する「直接法」と減価償却累計額という項目を使う「間接法」があるようです。会計ルールでこの手の自由度はたくさんあるみたいで、面倒ですね。詳細は、経理担当者に任せればいいと思いますが、個人で会社をやる場合は自分でわかっていないといけないでしょうね。起業の準備もたいへんです…。
depreciation 減価償却(有形資産に対する)、下落 デプリシエーション
deprecation 非難、反対、抗議 デプリケーション
amortization 減価償却(無形資産に対する)、一括償却 →アモーティゼイション 来週解説します
法定耐用年数 statutory durable years
statutory 法律で定めた statutory guardianship 法定後見制度 a statutory number of working hours 法定労働時間
durable 耐用可能な、長持ちする デュラブる
差し押さえ令状 a warrant/wit of attachment/seizure/distress attachmentをよく使うみたいです。
看板 sign, 集合名詞としては signage 「サ」イネージ digital signage
ルームエアコン room air conditioner
工場設備 plant equipment, plant facilities
持ち家 owned house; owner-occupied house
税金 tax
固定資産税 fixed property tax
※9月20日(月)は祝日なので「今日の英語」お休みします。