今週の世界の研究所は、分子動力学ソフトLAMMPSを開発している(先週間違えた)米国のSandia National Laboratoryを取り上げます。ニューメキシコ州のアルバカーキにあります。世界最強のX線発生装置「Z machine ズィー マシン」で有名です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Z%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3
(Lab tour で見学できますが、読み込みが遅いので注意→) https://tours.sandia.gov/Z/index.htm
大電流を円筒型の導体に瞬間的に投入して電流が発生する磁場で爆縮させます。臨界前核実験にも使っているようですが、小型核融合炉の一つの方式になりうるとして予算がついているようです。
パルス電源は、Marx generator という方式で、抵抗を介した並列につないだ多数のコンデンサーをスイッチで直列に切り替えて放電させるもので、スイッチ自体を放電で行うこともできます。日本だと熊本大学のパルスパワー研究所にあると思います。この研究所もユニークなので、いずれ紹介します。
https://en.wikipedia.org/wiki/Marx_generator#/media/File:Marx_Generator.svg
https://en.wikipedia.org/wiki/Marx_generator
米国の国立研究所は、第二次世界大戦中のマンハッタン計画でできたものが多く、現在も軍事色があります。Sandia National Labもそうで、ネバダ砂漠の核実験場(現在は兵器研究用)の管理も担当しています。
LAMMPSはSandiaの5人+外部14人くらいで開発・保守しているようです。
https://www.lammps.org/authors.html
下記が先週のLAMMPS計算の結果です。異なる分子を混ぜるとどうなるかという話です。計画停電(設備点検)と重なって慌てましたが、なんとか水曜日の学会発表に間に合いそうです。
https://youtu.be/U4EDBwDiSWQ
放電 discharge
停電 blackout
計画停電 scheduled blackout
第二次世界大戦 World War 2, WW2
学会発表 conference presentation
powerの関連語 LDOCEから。powerは英語の「やまと言葉」で、文化の背景に深くかかわっていますね。
control 制御 [U] People should have more power over the decisions that affect their lives.
government 政府 [U] They seized power in a military coup. 彼らは軍事クーデターで政権を掌握した。
seize スィーズ 掌握する、つかみ取る
coup (フランス語、英語でも「クー」)戦争 coup d’etat 国の戦争 でクーデタ
influence 影響力 [U] the immense power of television
right/authority 権利、権威 [UC]
energy エネルギー [U] nuclear power 核エネルギー
strength 強さ The power of the explosion smashed windows across the street.
electricity 電気、電力
strong country 大国