CO2の海底貯留は数十年の一時しのぎにすぎません。還元して燃料に戻すのが理想です。
そのためには、エネルギーが必要です。見積もってみましょう。
地球大気の100ppmのCO2は、1.8×10^16 molに相当。
熱化学方程式が簡単です。
C(黒鉛)+O2(気)=CO2(気)+ 394kJ/mol
なので、 394*1.8E16=7.1E18 kJ=2E18 Wh =2000 PWh
Eは”10^”の意味です。Pはpetaで1E15 (ギガの6桁上 G(giga), T(tera), P(peta))。
(※4電子還元で炭素にしなくてもいいかもしれませんが、今回は簡単な見積もりということで)
https://www.fepc.or.jp/smp/enterprise/jigyou/japan/index.html
によれば、
日本の一次エネルギー消費量は 20000PJ/年(2018年度)、そのうち電力は46%
1Wh=3600J。 20000PJ=5.5PWh なので、100ppmのCO2還元に必要な2000PWhは 日本のエネルギー消費量の360年分。
電力だと790年分に相当します。
世界全体では2019年で584EJ/年=584000PJ/年=162PWh/年 のエネルギーを使っているそうです(日本の約30倍)。
https://www.fepc.or.jp/smp/enterprise/jigyou/world/index.html
2000PWh÷162=12年分になります。
太陽エネルギー上限174PW =1.5 E6 PWh/年 (世界の年間消費エネルギーを1時間で賄えるとのこと)
(584000 PJ / 174 PW = 3350秒 ≒3600秒= 1時間)
http://www.jpea.gr.jp/knowledge/whynow/index.html
これを使えれば2000 PWh /174PW = 12時間、半日です。
ただし、人間に使える上限は1PW=8670PWh/年といわれています。2000÷8670×12=2.76か月分。
8670÷162=53 なので、太陽エネルギーを目いっぱい使えば、50倍以上の余裕があります。
太陽エネルギーを使う方法を研究する必要があることがわかりますね。
一時しのぎ a makeshift 「メ」イクシフト(level 11), a stopgap measure ス「トッ」プギャップ 穴をふさぐこと、間に合わせの (level 24)
即興で(演奏)する improvise 「イ」ンプロヴァイズ
今日は”duce”で終わる単語を覚えましょう。「goo 辞書」では「○○で終わる単語」を調べられます。
https://dictionary.goo.ne.jp/srch/en/duce/m2u/
(動詞のアクセントは後ろに。名詞形は -duction)
reduce 還元する、小さくする
deduce 演繹(えんえき)する、推定する 例 We can deduce the following from these graphs.
produce 製造する、プロデュースする
produce 前にアクセントの場合は、「農作物」という名詞になります。難しめの英語テストに出ます。
induce 誘って~させる an induction coil 誘導コイル
seduce そそのかす、誘惑する 例 Don Juan seduced many young girls. ドンファンはたくさんの若い娘を誘惑した。
Lamarck’s theory of evolution seduced many people into error. ラマルクの進化説(用不用説)はたくさんの人々を誤らせた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%A8%E4%B8%8D%E7%94%A8%E8%AA%AC
transduce 変換する、遺伝子を形質導入する
traduce 中傷する (levelなし)