今週の世界の研究所は、ノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン島にあるスバールバル世界種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)です。
https://www.croptrust.org/our-work/svalbard-global-seed-vault/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%AB%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%A8%AE%E5%AD%90%E8%B2%AF%E8%94%B5%E5%BA%AB
https://en.wikipedia.org/wiki/Bent_Skovmand
この施設は、気候変動や災害に備えて、300万種の植物の種を冷凍保存する計画のもと、2008年から操業開始しています。現在1,074,537種が集まっているそうです。提唱者(Prof. Skovmand)は操業前に亡くなりましたが、MicrosoftのBill Gatesがかかわっています。ツンドラの高台に地下貯蔵庫を築き、-18℃以下に冷凍しています。この地域の温暖化の速度が予想より早かったため、追加工事が必要になったとのことです。
職員は約30人のようです。現地には何人いるかわかりませんが、スピッツベルゲン島(大きさは九州くらい)の人口は2400人余だそうなので、常駐不可能ではなさそうです。現在、技術系の求人はありません。
Arctic 北極圏
permafrost 永久凍土
tundra ツンドラ
vault ヴォールト 地下金庫、地下貯蔵庫、アーチ型天井 動詞では「アーチのような弧を描いて飛ぶ」
a pole vault棒高跳び、vault a horse 跳馬を飛ぶ
doomsday vault 世界種子貯蔵庫の通俗名
Doomsday 最後の審判の日
doomsday device 最終兵器
protected in perpetuity 永続的に保護される
a lease in perpetuity 永代借地権、perpetual pension 永久年金、perpetual punishment 終身刑
perpetual snow パー「ペ」チュアる 万年雪
Crop Trust は国連傘下のこの組織の名前ですが、何と訳しましょう。webの多くは「作物トラスト」となっています。
trustは信用、委託、預託物、信任、信託 a breach of trust 背任、buy things on trust クレジットで物を買う
Crop Diversity Endowment Fund 作物多様性基金(?)
endow エン「ダ」ウ は寄贈する、寄付する、授ける endowment は「基金」の訳あり。
https://www.croptrust.org/blog/natural-disasters-underscore-climate-emergency/ から
drought ドラウト 干ばつ、日照り
devastating consequences 破滅的な帰結/影響
conflagration コンフらグ「レイ」ション 大火災 (level 11)
incongruous イン「コ」ングルオス 調和しない、矛盾する (level 12)
It may seem incongruous to consider such conflagrations and say that we must act now to strengthen the conservation of crop biodiversity. そのような大火災を考慮して作物の多様性の保護を強化するためにすぐ行動しなければならないと主張すると、おかしいと思われるかもしれません。
incongruent melting 分解溶融、非調和溶融:固体の化合物が、それ自体の組成の液体に溶融せず、新しい固体と液体を作って分解すること。