原子に立脚した圧力標準

単位系の改訂を受けて、いろいろな派生単位を原子や量子的な定数に直接結びつける仕事が始まっています。
例えば、真空度の単位は古くは水銀柱の高さmmHgでしたが、今は力÷面積であるPaです。
これを純粋気体(アルゴンを考えているようです)の屈折率から単位体積当たりの原子数を測定し、温度を
測って圧力の標準器にしようという話があります。これはNISTが中心になっています。
https://www.nist.gov/news-events/news/2019/06/no-longer-under-pressure-nist-dismantles-giant-mercury-manometer
これは原子による光屈折を量子力学的に計算しないといけなくて、正確にできる(8桁)人を探しているようです。アルゴンくらい電子が多くなるとかなりたいへんで、複数の人がやって答え合わせをしないといけません。できる人が非常に少ないです。私も、できますか?と言われましたが、すぐにはできません。
これとは別に非常に良い真空度のために、レーザートラップされたLi原子の蛍光の減衰から周囲の気体密度を見積もる方法も開発しているようです。
https://www.nist.gov/news-events/news/2018/10/new-way-measure-nearly-nothing
真空計の校正サービスは結構高いですね。0.1Paレベルだと1件あたり$9604=105万円です。
https://shop.nist.gov/ccrz__ProductDetails?sku=30031C&cclcl=en_US

precision 精度
accuracy 確度
sensitivity 感度
屈折 refraction
glistering 光っている
dismantle 分解する
travel mug 蓋つきのコップ型魔法瓶
travel-sick / travel sickness 車酔い、船酔い vomiting or feeling that you want to vomit because of the movement of a vehicle, aircraft, ship etc. when you are travelling.
vomit 嘔吐する= throw up (自動詞)  
throw something up は、何かを投げ出す He’s thrown up his job and gone off to Africa to work for a children’s charity.
vehicle 「ヴィー」クる 乗り物、車 
robust 堅牢な
calibration キャりブ「レー」ション 測定器の校正(昔は「較正」と書きましたが、今は文章の校正と同じ字を使うように直されます。常用漢字外だからだそうです)
proofreading プ「ルー」フリーディング 文章の校正

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