数学・統計学の先生が奥深いことを書いていました。
http://watanabe-www.math.dis.titech.ac.jp/users/swatanab/nandodemo.html
・・・20世紀には存在しないものをめぐって不毛な論争が繰り広げられたそうですが、 お互いに深く傷つけあう以外には何も得られなかったと伝わっています。
(注)その争いは心の傷つけあいだけではなく、 論文の採録やヨーロッパやアメリカの統計学教室の人事にまで及んだそうです。
統計学のこの歴史は【存在しないものを探す】という課題に対するとき、 人間というものがどのような状態に陥りやすいかを表しています。今でも統計学が不良設定であることを揶揄して「ベイズ統計で人をだませる(笑)」 という型の発言をする人がありますが、それは20世紀初頭の人々の心のありかたです。
(注)大昔に、とてもひどい論争があったために、その型の発言は統計学を勉強したことがある人にはジョークにはならないのです。・・・
※ 揶揄(やゆ)する make fun of, ridicule, chaff, banter with 人
banter (悪意がなく才気のある)冗談、ひやかし、からかい,(動詞)からかう (level 11)
※ データからモデルを導く、頻度主義(→最尤推定)とベイズ主義(→MAP推定)の対立に関することです。データサイエンスの要所の一つで、私も勉強中(講義の仕方を考え中)ですが、下記のように、皆さん思い入れがありますね。計算機の応用としては1996年ころにブレークスルーがあった比較的新しい話です。
https://ameblo.jp/yusaku-ohkubo/entry-12588890730.html
http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/cladist/NOTES/likelihood.html
・・・「ベイズか最尤か」という論争でギスギス・トゲトゲしてきたら、 「いつも何度でも」という歌(映画「千と千尋の神隠し」の主題歌)を聴いて 心を癒すことを推奨します。この歌は「ベイズか最尤か」論争のために作られたのではないかと思うくらいです。・・・
ということですので、
https://www.uta-net.com/song/77959/
https://stardustenglishwriting.blogspot.com/2013/02/always-with-me.html
から。
Every time we fall down to the ground, 繰り返すあやまちの そのたび
“we look up to the blue sky above
We wake to its blueness, as for, the first time” ただ青い空の青さを知る うまく訳していますね。経験上、挫折した時に外に出て長時間空を見るのは効果があります。
wake to(気づく、目覚めさせる)は上記(地面に倒れる)と意味的に対になります。
embrace 抱く
bid 告げる、競売で値をつける、宣言する bid farewell 別れを告げる
tenderness やさしさ、感じやすさ、か弱さ(tenderも日本語との意味のずれ注意です)
woe ウォウ 悲痛[U]、災い、悲痛な事項[C]
whispering voice ささやき
shatter 粉々に砕く、心をくじく
glimpse きらめき
lyrics 「り」リックス 歌詞、作詞、詩、抒情
haunting refrain 忘れられない/脳裏に残る繰り返し hauntはもともと(お化けが)出るという意味です。
A spectre is haunting Europe – the spectre of communism. ヨーロッパに幽霊が出る。共産主義という幽霊が(Karl Marx 共産党宣言 The Communist Manifestoの有名な言葉)
refrain は歌のリフレインの他に、「控える、やめる from~」という意味の動詞 (level 6)もあります
beguile ビ「ガイ」る (level12) 多義の要注意単語です。だます、だまして~させる、楽しませる、魅了する
She beguiled him with by telling him sweet lies. 彼女は甘い嘘をついて彼をだました。
The teacher beguiled children with stories. 先生はお話で子供たちを慰めた。
Her beauty beguiled him. 彼女の美しさに彼は魅了された。
tribute ト「リ」ビュート 捧げもの、贈り物、年貢