江戸時代の飢饉の原因

江戸時代には4回飢饉がありました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E5%9B%9B%E5%A4%A7%E9%A3%A2%E9%A5%89
最後の天保の飢饉は1833年から39年までですから、185年前で、それほど昔ではありません(一世代30年として6世代前、おじいさんの、おじいさんの、さらにおじいさん(自分がおじいさんの年齢の場合。自分が子供の年齢で考える場合は、「おじいさん」が1回減ります))。人口も江戸期の国勢調査(享保の改革から6年ごと)の記録があり、1834の27,063,907人から1840年の25,918,412人へと6年間で114万人減少しています。恐ろしいことです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B5%B1%E8%A8%88
これは餓死、栄養失調による病死、出生数の減少が原因と考えられています。
https://www.pref.tottori.lg.jp/item/426692.htm
現在(2019)の日本の人口が1億2630万人ですから、1840年の約5倍になっているわけです。改めて考えると、すごいことですね。

飢饉の原因は、日本の場合は冷害が多いです。国外火山の大噴火による粉塵が大気に入ることによる日照量の減少が大きな原因とされています。
寛永 1642-43 大雨、洪水、干ばつ、霜、虫害
享保 1732 冷害+虫害(ウンカ、イナゴ)
天明 1782-1787 冷害 浅間山(1783)、アイスランド ラキLaki 火山(1783)、エルニーニョ
天保 1833-39 冷害 中米のコセグイナCosiguina 火山(1835)

下記は個人のページ(東北大学・地球物理学)ですが、説得力あります。
http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-KNDU/kisho/kisho03.html
https://www.metsoc.jp/tenki/pdf/1985/1985_04_0157.pdf
 「火山の大爆発(300年に30回のレベル)が起こると、2/3は大凶作またはそれに近い凶作になる。冷害は60%が火山爆発、40%はそれ以外に起因する」
火山のデータベースが下記にあり、「VEI (volcano explosion index) レベル5以上」になると全地球的に影響が出ます。これは防ぎようがないので、食料の備蓄が必要ですね。
https://volcano.si.edu/volcano.cfm?vn=344010
平成5年(1993)に日本でもコメが不作(作況指数74)で東南アジアからコメを輸入したことがありましたが、これもフィリピンのピナツボPinatubo山の噴火(1991)の影響ということです。

飢饉 famine 「ファ」ミン
飢餓 starvation
火山 volcano ヴォる「ケイ」ノ
噴火 eruption
溶岩 lava
軽石 volcanic foam, pumice 「パ」ミス
foam フォウム 泡
火山灰 volcanic ash, volcanic dust
火山弾 volcanic bomb
凶作 bad crop
proximate cause 近因
ultimate cause 真因
causation 理由付け
https://en.wikipedia.org/wiki/Proximate_and_ultimate_causation
歴史的な分水嶺 watershed moment  「ウォ」ータシェド

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