無料ソフトの理由

昨年秋の量子化学の実習では、遠隔で行うためにAmazon Web Service(AWS) for Educationを使いました。これは講義であることをAmazonに証明書つきで申請することにより、、学生一人当たり最低限(10GBハードディスク)が無料になりました。が、OSその他に半分以上使われてしまって計算プログラムを入れるのに四苦八苦(しくはっく)しました。今回は機械学習なので、pythonライブラリを使うことになるため、Google Colaboratoryで行う予定です。これは、Jupyter Notebook(~ IPython)と同じように使えて、かなり便利で、Google DriveのAdd-inとして使うためディスク容量はかなりあります。GPU(汎用並列計算プロセッサ)やTPU(Googleが開発した機械学習用プロセッサ)も使えます。これが無料なのは少し驚きました。
https://gammasoft.jp/blog/google-colaboratory-for-learning/

なぜ無料なのか?を考察した下記記事から英語と経済を勉強しましょう。
https://www.gwern.net/Complement

Laws of Tech: 「技術の掟(おきて)」と訳しましょうか。
commodize 訳しにくいですが、「日常必需品にする」でどうでしょう?辞書にない新しい単語ですね。
commodity 日用品、生活必需品、有用な品、商品、役に立つもの
complement 「コ」ンプるメント 補足物 (他にも、乗り組み定員、余角(直角から引いた角度)など、補足して完全にするという意味から派生した意味があります)
monopoly モ「ノ」ポり 独占
vertical integration 垂直統合 原料→一次中間産品→二次中間産品…→最終製品に至る下請け会社を系列化して、すべてを自分の支配下で生産すること。昔の日本企業の成功パターン。
horizontal integration 水平統合 設計と生産など、中間産品の仕様を共通化して各社が一部のみを平等な立場で生産すること。中間産品の競争が激しくなり、利益が低下するため、利益率は”smile curve”スマイルカーブと呼ばれる曲線になる。携帯電話など、現在の電気製品の大部分はこれ。
https://www.hitachi-solutions.co.jp/column/economics/02/

foster わが子のように育てる、育成する、促進する 
… fostering so much competition in another layer above or below its layer that no competing monopolist can emerge, prices are driven down to marginal costs elsewhere in the stack, total price drops and increases demand … 自分が独占している層以外の競争が活発化するように促して、その部分で自社と競争する独占企業が出てこないようにし、、全体の価格を下げて需要を増やす。
detriment 「デ」トリメント 損害、損失。 Microsoftが(DOS-Vの公開で)ハードウェアを共通化したため、IBMが大損害を受けてPCから撤退したのが古典的な例だと書いてあります。ただし、その後 IBMはopen source softwareを促進するために多額の資金を使いましたが、これは慈善ではなく、IBMがIT consulting companyになるため、他のソフトウェア会社をつぶそうと同じことをしたとの分析です。

pre-emptive 先取権のある、先制の (野球の先制点は、the first scoreです) (level 14) ※levelごとに500語です。
intrusion イント「ル」ージョン 侵入、不法占有、でしゃばり (level 8)

この分析は正しいと思います。上記の日立など、この戦略で動いている企業も多いです。さて、我々としてはどうしたらいいでしょうね。

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