世界の研究所 Logistic Management Institute と 運輸総合研究所

この3月、スエズ運河でコンテナ船が座礁して騒ぎになりました。コンテナ船の巨大さに驚き、物流の現状について少し調べてみました。
今週の世界の研究所は、物流に関する研究もしている(?)アメリカのシンクタンク(think tank, consulting firm) LMI(Logistic Management Institute)と日本の財団法人 運輸総合研究所をとりあげます。
LMIはもともと、米国政府の物流(兵站へいたん)の管理のためにKennedy大統領とMcNamara国防長官により1961年に設立されました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Logistics_Management_Institute
https://www.lmi.org/about-lmi
年間予算$397M(400億円強)と巨大組織ですが、web siteを見ても何をしているかよくわかりません。物流logistics,digital technology, management 等があげられており、 米国政府と各国家機関(NASAなど)と産業界をつないでいるように見えます。また、政府機関や軍との人事交流もあるようです。日本にはこれだけの予算を使った対応する組織はなさそうですね。
運輸総合研究所は、日本の国土交通省と密接な関係があります。研究員は役職者を含め30人くらいなので、年間予算は数億円でしょう。web siteは充実しており、しっかりした活動をしているようです。機関誌「運輸政策研究」(1年たったものはタダで読めます)はコンテナ物流の動向分析、港の設計、GPSの匿名情報からインバウンド旅行者の行先をAIでグループ分けするなど、面白い記事がたくさんあります。
https://www.jttri.or.jp/journal/

logistics ろ「ジ」スティックス 兵站、物流
eligibility エりジ「ビ」りティ 形容詞は eligible 「エ」りジブル 適格性 (応募する資格があること)レベル10
In addition to the standard employee benefits package, fellows receive professional development training to augment their work experience. 院卒フェローは通常の福利厚生に加え、就労経験をaugument拡張/増強するのに役だつ専門的な訓練を受けられます。(長期のインターンです。文系の専門家が政府に入るルートの一つか?公務員試験はどうなっているのでしょうね?)
https://www.lmi.org/blog/health/why-hedging-essential-resilient-supply-chains から
hedge ヘッジ うまくいかないときのために保険をかけておくこと
stakeholders 利害関係者 ス「テ」イクホるダーズ
scenario セ「ナ」リオ シナリオ
just-in-time systems トヨタが発明した「カンバン方式」の英訳。部品の在庫を持たないことでコストを下げるが、やりすぎると災害時に生産が止まる欠点がある。
… stakeholders examine multiple possible futures and design a system that is responsive to multiple vulnerabilities. 複数の脆弱性に対応できるシステムを設計する
Consider this: when COVID-19 was at it peak, could the United States have responded to an additional and imminent national security threat safely and effectively? 考えてみよう:コロナがピークのとき、さらに差し迫った国家安全保障への脅威があったとしたら(ここ仮定法過去なのでこう訳すべきでしょう)安全に効率的に対応できたであろうか?
imminent 差し迫った 「イ」ミネント レベル10
threat  脅威  レベル3 ・・・論調が生々しい(too vivid)ですね・・・

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