Hoffmann ラクダの隊商とタンニン

今週のHoffmannは、第8章 Camel Caravans in Pentagonの続きです。本筋は、米軍兵士の中のユダヤ教徒が戦場で礼拝するときに、羊皮紙に書いた巻物の代わりに写真にとったものを使ってよいか、という問題の解決策で、ラクダの隊商において例外的に使われた規定(通常の儀式には紙に写したものを使ってよい)を準用する、という国防総省の見解があった、というものです。羊皮紙の化学についていろいろ説明があり、面白かったのは、皮をなめすのに使われたtannin (ポリフェノールの一種)の化学的作用で、皮の成分であるコラーゲンをでたらめに架橋して繊維を絡み合わせること、銀塩写真フィルムの工場の近くに皮なめし工場ができてからフィルムの不良品(豆のようなしみができる)が多発して、原因が川に流されたtanninが洗濯用水に入って作業服から汚染がおこったためである、などがありました。後者はThe Periodic Table (Primo Levi著)という昔のベストセラーの「銀」のところに書いてあるそうで、この本は面白そうなので注文してみました(納品に1か月かかるようです)。

camel ラクダ
a caravan 隊商
Pentagon 米国国防総省
parchment 羊皮紙
canopy 天蓋、グライダーや戦闘機のコックピットの透明な蓋 「キャ」ノピ
juxtaposition ジャスタポ「ジ」ション  並置 (レベル11)
 Mere justaposition of features 単なる寄せ集め
in the sultriness of day 日中の蒸し暑さ 「サ」るトリネス
sultry 「サ」るトリ 蒸し暑い、官能的な
desecrate 神聖を犯す、冒涜(ぼうとく)する 「デ」シクレイト
sanctity 「サン」クティティ
atone ア「ト」ウン 償う、罪滅ぼしをする(レベル12) atonement 贖罪 
cantor 「キャ」ンタ 聖歌隊で先に歌う人 集合論の創始者Georg Cantor カントール(ドイツ)と同じ綴りですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB  
neurosis ニュー「ロ」シス 神経症、ノイローゼ
a caisson 弾薬箱、トンネル工事用のケーソン(潜函)
a trench 溝、塹壕(ざんごう)

いまのところ、来週あと1回やって「武士道」に移るつもりです。

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