今週の世界の研究所は、先週出てきたSRI International (Stanford Research Institute、米国カリフォルニア州)を取り上げます。これはスタンフォード大学の付属研究所として設立されたものが独立したもので、1500人の研究者で$500M(550億円)の予算です。一人当たりにすると3700万円(人件費も含む)で、給料は高いのでしょうが、若手の存在も考えると研究費も日本の普通の大学より裕福と言っていいでしょうね。
https://en.wikipedia.org/wiki/SRI_International
人員は2011年の情報では2200人なので、リストラされたのか(!)、一部を子会社として切り離したのかもしれません。
1946年に設立され最初は資金集めに苦労したそうですが、いろいろな成果をあげて収益化に成功しました。
先週のEngelbartやマウスが有名ですが、中性洗剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、熱収縮チューブ、Anaheim,CA のディズニーランドの設計(1953)、映画の電子複製技術(Technicolor 1952)、zylon繊維、ステルス技術、超音波画像診断技術、LaTeXなどがあり、多くの子会社を作っています。日本の大学もこのような収益性を求められていて、それに向いた人には追い風でしょう。
It(SRI) also licenses its technologies, forms strategic partnerships, sells products, and creates spin-off companies.
a trustee 大学の理事 trustees 大学理事会
Great Depression 大恐慌(1929~)
Lockheed ロッキード社
the charter of the university 大学の憲章
If the organization were dissolved, its assets would return to Stanford University. その組織が解散された場合は、資産はスタンフォード大学に変換される。(仮定法に慣れましょう)
In 1952, the Technicolor Corporation contracted with SRI to develop a near-instantaneous(ほとんど即時の、インスタン「テ」ネアス), electro-optical alternative(代替品、オる「ター」ナティヴ) to the manual process of timing during film copying.
“Shakey the robot” used software for perception(認知), world-modeling, and acting(行動).
Zylon繊維については下記。
https://www.toyobo.co.jp/products/hp_fiber/category/zylon/index.html
東洋紡はライセンスを買ったのでしょうね。引張強度最高(3.5%延ばせる)、
分解温度650℃は魅力的です。我々の実験にも何か使えそうです。
ballistic armor = 防弾チョッキ、防弾楯
bulletproof vest 防弾チョッキ
光劣化で訴訟を起こされて一社が倒産したとのこと。怖いですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%B3
https://en.wikipedia.org/wiki/Zylon