Hoffmann 純粋と不純、説教と予算

今週のHoffmannは、第7章Pure/Impureからです(次が第8章で最後です)。旧約聖書のエレミヤ書に、金属精錬を例えとして純粋さについての記述があるところから始めて、著者2人の対談(一人の記述が長いのでメールか書簡による対談)が進んでいきます。信仰は純粋なほうがよいと昔から言われてきたが、自然界は純粋なものが良いばかりではない。合金のほうが力学的性質に優れる、フェロモンは多くが多成分、高温超電導体のように格子欠陥(酸素欠損)が必要な場合もある。それに、人間で純粋さを追究すると民族純化という怖い歴史があった、自然界はエントロピー増大則により純粋なものが減っていくが、相分離によって同じものが集まってくることもある、仏教ではどうか、など、いろいろな話題が出て結論はまとまりませんが、いろいろ考えさせられました。今なら、1995年に進展があったhigh entropy alloys(高エントロピー合金)の話も出てくるところでしょう。
https://en.wikipedia.org/wiki/High_entropy_alloys

an assayer 金属を分析する人 (動詞 assayから) 「ア」セイヤ 鉛を加えて強熱すると、酸化物を作る金属は溶融酸化鉛に溶けるので分離されるという原理だそうです。
stubbornly defiant 頑固に+反抗的な こなれた訳は考えてみてください。 デ「ファイ」アント
jackpot 賭博の大当たり
dross 金属の浮きカス、不純物(レベル22)
much-maligned さんざん悪口を言われた malign (形容詞)有害な、(動詞)悪口を言う マ「らイ」ン
discern ディ「サー」ン 見つける、はっきり認める
sermon 説教(教会での)、転じて、長談義、お説教、お小言
「説教」という言葉では下記を連想してしまいます。面白いです。
https://logmi.jp/tech/articles/323813
https://logmi.jp/tech/articles/323854
https://logmi.jp/tech/articles/323875
https://logmi.jp/tech/articles/323899
ここでの「説教」の訳は “sermon”もいいと思いますが、”instruction” 訓示 もいいでしょうか。まさにidiosyncratic expression(その人固有の表現)ですね。
endemic 風土性の その土地固有の、特産の
Most pheromones are blends. ほとんどのフェロモンは混合物です。
Sumerian シュメール人(の) 紀元前2000年の「銅と銀の対話」が写真付きで紹介されています。そのころ文学もあったのですね。シュメールはメソポタミア文明です。中国は夏王朝、インドはインダス文明の最盛期、エジプトは中王国第11王朝のころです。この時代のエジプトにも文学があったそうです。他はどうでしょうか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%A8%E3%82%B8%E3%83%97%E3%83%88%E6%96%87%E5%AD%A6
シュメール楔形文字は解読されていて、コンピュータの文字表記であるunicodeにも入っています。楔型文字でメールをやり取りしたら面白いですね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%94%E5%BD%A2%E6%96%87%E5%AD%97
phlogiston フロギストン 《近代以前の科学で燃焼の原因と考えられていた仮想上の元素》
the forge and crucible 炉とるつぼ  ク「ルー」スィブル
distinction between intended and fortuitous acts. 意図的な行動と偶然の行動の区別 fortuitous フォーテュ「イ」タス 偶然の、幸運な、思いがけない (レベル12)
She proceeded to tell me an anguished story. 彼女は胸の痛む話を話しはじめた。 anguish 「ア」ングィッシュ 苦悩に満ちた、胸の痛む
ilk 「イ」るク 同類、家族(レベル15)

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