今週の世界の研究所は、静岡県三島市の国立遺伝学研究所(National Institute of Genetics; NIG)です。
https://www.nig.ac.jp/nig/ja/
データーベースの整備や、遺伝資源の保存など地道な仕事の他に、遺伝学に関する研究を行っています。所員は500人。
人間の遺伝情報の概略はすでに得られており、個人による違い、その機能や病気(がんなど)のときにどこが変化するかが研究されています。
人間のゲノムの情報量は750MBと言われています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Human_genome#Information_content
今のUSBメモリには簡単に入ってしまうので、大したことないと思うかもしれませんが、詳細一つ一つに意味があると考えると気が遠くなりそうです。
http://asia.ensembl.org/Homo_sapiens/Variation/Sequence?db=core;r=11:124652910-124660952;v=rs371824842;vdb=variation;vf=210755644
今週解説するのは、進化を遺伝子レベルで考える上で重要な数理モデル「分子進化の中立説」で、COVID-19ウィルスの変異解析などにも使われています。これは国立遺伝学研究所から出た有名な業績です。
genetics 遺伝学
explosive development of life science 生命科学の爆発的進展
Japanese Archipelago 日本列島 アーキ「ペ」らゴ
convergent evolution 収束進化 (人間とタコの眼の構造が似ていることが例としてあげられます)
thalamus 視床 (「さ」らマス)(weblio レベル12) thalamic 視床の
chromatin クロマチン(染色質)
gene expression 遺伝子発現
internationally acclaimed groups 国際的評価の高いグループ acclaimed 喧伝(けんでん)された
NIG is dedicated to tackling such misteries from the genetic point of view. “dedicate” (「デ」ディケイト)は組織を紹介するときの決まり文句です。「専念する」「ささげる」。日本語訳が難しいですが、ここでは「このような謎に遺伝学の視点から挑戦することを専門としています」くらいでしょうか。
anniversary 記念日 3.11の東日本大震災10周年を英語でどう表現するのか調べていたら、イギリスのRaab外相のtwitterがありました。 the 10th anniversaryのようですね。日本語の「記念日」は良いことがあった日のニュアンスがありますが、英語の”anniversary”は悪いことでも使うことがわかりました。 アニ「ヴァー」サリ
“My thoughts are with the people of Japan today as they mark the 10th anniversary of the Tohoku earthquake that caused a tsunami which killed more than 15,000 people. The UK stands by your side in remembering those lost.”