成分献血と連続流遠心分離

最近は献血をしようとすると成分献血を勧められることが多いです。血小板以外を体に戻すのでドナーへの負担が小さく、献血不可能な時間が短くなります(全血400mLで12週間(男性)のところ血小板成分献血だと2週間)。当然遠心分離を使っているはずなので、どういう仕組みなのか調べてみました。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/p0000
で、公開番号・公表番号のところに 2004-290354 と入れて出てくるもの(テルモ)が分かりやすいです(出願だけして、特許にはしていないようです。不思議です)。
毎分数千回転の遠心分離機に、連続的に血液を供給して取り出さないといけないので、チューブが絡まないようにするのをどうしているのか疑問でした。高速回転する容器と、チューブがつながった軸(固定)は接触していないのではないかと思います。人体に戻すので潤滑油を使うわけにはいかないし、プラスチックが摩耗して屑が血液に混じってもいけないです。また、当然使い捨てなので、安く作る必要があります。容器をレーザー溶着で高速に作る特許も出ています。すごい技術だと思います。
一般生物研究用の連続流遠心分離機は下記のFig.1のようになっています。ここにはrotating seal assemblyと書いてあるので、もしかしたら液体(血液)自身でsealしているのかもしれません。隙間が狭ければsealしなくてもよさそうですが、機械精度が必要です。
https://www.news-medical.net/whitepaper/20160926/Overview-of-Continuous-Flow-Centrifugation.aspx

献血  blood donation
成分献血 blood component donation
血小板 thrombocyte, plaque, blood platelet, blood disk, PL
血漿(けっしょう) plasma, blood plasma  
遠心分離(機) centrifuge 「セ」ントリフュジ
連続的 continuous 
動径の、放射状の radial
 ラジアルタイヤ radial tire は、タイヤの中心から放射状に骨組(carcass ポリエステル等のコード)が伸びている。
carcass 獣の死体、残骸、胴体、 骨組(船舶、家屋など、肋骨構造のイメージ)、タイヤの「カー」カス
血液 blood
唾液 saliva 「サ」りバ
接触している touching, in contact
屑 debris デブリ (破片、がれき)、rubbish 廃物、 scraps かけら、crumbsクランブス パンくず
 私はここはdebrisを使いたいですが、どうでしょうか。
摩耗 wear ウェア 「着る」と同じ言葉で、動詞と名詞で使えます。weblioによると「着るとすり減るから」だそうです。面白いですね。
 The paint on the walls is badly worn. 壁(塀)のペンキはひどく剥げている。
ware 製品、器物、瀬戸物 tupperware タッパー(商標)、kitchenware 台所用品などとして使います。groceries(食料雑貨類)と同様、意味が広い言葉です。
使い捨て disposable
レーザー溶着 laser welding (weldingは溶接)

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