AIによるタンパク質立体構造の予測

ちょっと前の話ですが、アミノ酸配列からタンパク質の立体構造を計算機で予測するめどが立ったというニュースがありました。
https://deepmind.com/blog/article/AlphaFold-Using-AI-for-scientific-discovery
https://www.technologyreview.com/2020/11/30/1012712/deepmind-protein-folding-ai-solved-biology-science-drugs-disease/
https://www.nature.com/articles/s41586-019-1923-7
これは、50年前からの懸案で、囲碁のチャンピオンを負かしたDeepMind社の成果です。アミノ酸配列は遺伝子解析からすぐわかりますが、その立体構造はタンパク質の結晶化、クライオ電子顕微鏡、高分解のNMRの詳細解析で官能基の位置関係のパズルを解くなど、時間とお金がかかる方法しかありませんでした。翻訳後修飾のあとの構造など、まだ課題は残っていると考えられますが、製薬会社には大きな助けになるでしょう。人間の35000のタンパク質のうち20000しかタンパク質形状を使った製薬の対象になっていないとのこと。機械学習なのでやり方は複数あると考えられますが、他社は特許逃れはできるでしょうか。ちゃんと動くシステムは高くても買うと思いますので、大きな利益を生み出しそうです。いい薬が速くできるようになるといいですね。
ちなみに、Alpha GoのGo(碁)は日本語ですね。ちょっとだけうれしかったです…

tangle もつれさせる、可算名詞で「もつれ」
a vaccine ワクチン
a spike スパイク 突起
snag 倒木、枝株、かぎ裂き、素早くつかむ、ひっかかる
the way coronavirus snags onto human cells この訳は「ひっかかる」でしょうか。 
a margin of error of just 1.6 angstroms 誤差の上限1.6A 
get the jolt ショックを与えられる jolt は揺すぶること
a jigsaw 糸鋸、a jigsaw puzzle ジグソーパズル
懸案 a pending problem
製薬会社 a pharmaceutical company
ホチキス a stapler ステープラー
定規 a ruler
ノギス (a pair of) vernier calipers, a caliper, a vernier 「バーニア」は副尺。ノギスはドイツ語(もとは発明者Nunes)由来

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