世界の研究所 イナゴ対策(FAOとCIRAD)

今週の世界の研究所は、今年大発生したイナゴの研究をしているところを探しました。
若手研究者のベストセラー(「バッタを倒しにアフリカへ」)で日本では「モーリタニア国立サバクトビバッタ防除センター」が有名になりましたが、その研究所のweb site は見つかりませんでした。ただ、1.によると今年はMauritaniaでの被害は少なかったそうです。
蝗害の防除には国連のFAO (United Nations Food and Agricultural Organization; 2は責任者のインタビュー)が活躍しているようで、下記が詳しいです。フランスの機関CIRADがかかわっているためか、フランス語が多いです(3には、イナゴとは関係ないですが、PACMANプロジェクトというのもあります。おそらくナムコのゲームから名付けていますね)。
1. https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20200823-00194466/
2. https://www.youtube.com/watch?v=P2KMxz2oby4
3. https://www.cirad.fr/en

イナゴを孤独型から群生型に変化させるフェロモンが4-ビニルアニソールであると特定されたそうです。下記Nature論文ははタダで全文読めます。中国科学院の研究です。イナゴから揮発性の分子を集め、行動をビデオでチェックして誘因性をしらべ、イナゴの触角の錘状感覚器に電極をさしてセンサー応答を測定、さらにすでに分かっているイナゴの嗅覚受容体のうち”OR35”が反応することをカエルの卵で受容体を発現させて電気生理的に測定して明らかにするなど、いろいろな実験をしています。
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2610-4

locust イナゴ
cricket コオロギ、イナゴ
autonomy 自治
serum 血清 セーラム
serology 血清学
antibody 抗体
antigen 抗原
veterinary 獣医学
epidemic 疫病
plague 疫病 プレイグ
swarm 群れ
volatile 揮発性
gregarious 群生型
migratory 渡りの
olfactory 嗅覚の

地理用語
sub-saharan countries サハラ砂漠以南の国
 46か国、人口11億人

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