紙面に場所によって異なる細かいパターンを印刷して位置を認識させる基本アイデアは、スウェーデンのAnoto AB(アノト社)の創業者Crister Fahraeus 氏の博士論文(1996)で、その年に会社が設立され、その子会社がAnotoだそうです。同氏は今は、Angel投資家になっているようです。このアイデアは画期的ですね。日本ではAnoto ABが2001年に特許出願しています。
Anoto ABは、スウェーデンのルント(Lund)市で1999年に設立されたそうです。
ルントは古い町で、12世紀にできた聖堂が有名です。また、MAX Lab放射光があります。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lund_Cathedral
(ルントと言えば、私は以前学会のexcursionで行った博物館の魔女狩りの展示で気持ちが悪くなったことがあります。)
紙面に書いたパターンについて、今年出た特許を見てみましょう。1マスで210文字が表せるそうです。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp
特開2020-110009
特開2020-149726
等で検索。
特許庁のデータベースはすべてを網羅していて、検索もできるので便利です。
日本の特許は、日本のグリッドマーク社が57件、スウェーデンのアノト社が114件
NeoSmartPenを作っているNEOLABという韓国の会社関連と思われるものが34件で、特許紛争がありましたが、AnotoとNEOLABはクロスライセンス契約を結んだとのこと。一般に、どっちがいくら払ったかなどは公表されません。この技術関連は1500億円市場とのこと。
https://www.prnewswire.com/news-releases/neolab-signs-cross-license-agreement-with-anoto-300445022.html
https://www.dreamgate.gr.jp/contents/case/company/28933
特許は日本では25年しか守ってくれないので、次々に関連特許を出してつないでいく必要があります。Anoto社はいま韓国人(NEOLABとの関係は?)のCEOが退任を延ばして後任を探しているとのことで、いろいろうまくいっていないのかもしれません。上場しているのに、企業情報がwebに載っていないのも奇妙です。想像ですが、NEOLABから一時金をもらって権利を渡したのかもしれません。
上場される be listed (東京市場に on the Tokyo Stock Exchange)
上場株 listed stocks
非上場株 unlisted stocks
聖堂 cathedral せにアクセント
魔女狩り witch-hunt(ing) 日本語と同様、比ゆ的に使います。
Online personal attacks are a modern day witch-hunt.
Witch-hunt is searching out and harassing dissenters.
dissenters 反対者
後任 a successor
居住 residence
分譲地 subdivision
amenity メにアクセント 生活を便利にするもの。アメニティ としてそのまま使いますね。
身体の一部用語
脾臓 spleen スプリーン
The spleen regulates the quality of the blood.
膵臓 pancreas パンクレアス パにアクセント
膀胱 (urinary) bladder
尿 urine ユリン > urinary ユリナリ どちらもユにアクセント