マキャベリ(2) メディチへの献呈の辞

マキャベリ「君主論」は、ロレンツォ・デ・メディチへの献呈の辞と26章からなっています。1章ずつ読むのは歴史背景が難しいので、私なりに面白い言葉を背景付きで抜き出していきましょう。その方向で書かれた本は既にあり、塩野七生の「マキアヴェッリ語録」で、いろいろな本から文章の一部だけを抜粋しているものですが、面白いです。 メディチ家はフィレンツェの銀行家として成功したのち政治家となり、フィレンツェを支配していましたが、フランスとの紛争に敗れてフィレンツェを追放されました。その後マキャベリが共和国の官僚・外交官として活躍しましたが、近くの港湾都市ピサの併合に失敗してスペインの介入によりメディチ家が復帰し…