五輪書(2) 地の巻1

金曜日の読書「五輪書」は5つの「巻」からなっています。地、水、火、風、空です。(陰陽)五行説は中国古代の学説で万物は木、火、土、金、水の「元素」でできているというもので、「五輪書」の5つ巻の名前とは違います。なぜこの5つにしたのか、知りたいですね。地の巻に理由が書いてあります。  地の巻 まず兵法の地盤としての考え方を説明する。  水の巻 水にならって心を自在な形にすることの重要性と方法を説明する。  火の巻 戦い方を詳説する。  風の巻 「昔風」、「今風」、「家風」などの言葉からとった。世間の兵法・流派を説明する。  空の巻 最終的には道理にもとらわれず、自然と自由があって不思議な力でふさわ…

五輪書(1) 宮本武蔵

金曜日の読書は、今週から宮本武蔵「五輪書」を英訳と合わせて読んでいくことにします。五輪書というとおり、5章からなっています。宮本武蔵は今の兵庫県に1582年に生まれ熊本にて1645年没、400年前の人です。豊臣秀吉により全国が統一されたころに生まれ、徳川体制が確立するころ(30才ころ)まで全国で剣術の強い人を求めて60回以上戦って一回も負けなかったことで知られています。当時一番剣術が強かった人と言っていいでしょう。刀を二本持つ二刀流です。 大阪夏の陣に参加した後、故郷に帰って大名に仕え、50才台で熊本の細川家のブレーン(客分)として雇われて最晩年に洞窟に籠って五輪書を執筆しました。なんとか完成…