金曜日の読書”No B.S. Price Strategy:…”は第20章 “Beware of Staff Sabotage of Price Strategy” です。経営者(=読者)がせっかく決めた価格を従業員が値引きして売ることを警戒せよ、と言っています。いろいろ例があがっていますが、スーパーマーケットのレジで客がクーポンを持っていないとレジ係がクーポンを取り出して機械に読み込ませる、など、勝手にサービスしてしまうことがある、というのは今は見ませんが、たしかに昔はありました。従業員はそれがいいことだと思っている場合がある、とのことです。値引き交渉には売る側にも中毒性があるので、値引き交渉を一切禁止するのが良いと言っています。また、歩合を売り上げでなく利益で計算する必要がある、というのは当たり前ですが、できていない場合があると言っています。特に、この本に従って高い価格を設定すると、従業員の中には法外だという人が出てきます。そういう人には辞めてもらうしかない、著者の以前の経験では、説得しようと努力して表面上は従ったように見えるが、結局お互い不幸になり突然辞めてしまって収拾に苦労したというエピソードを紹介しています。また、読者自身がこれまで値引きする癖があり、顧客に浸透してしまっている場合、顧客と直接接触するのをやめて他の人を営業マン/販売員にするしかないと言っています。
“Most business owners or executives assume that their staff will implement their strategies like good soldiers. They forget almost every army has suffered from “fragging” – grunts actually shooting their own generals in the back.”
implement 実装する、実践する
fragging (ベトナム戦争で 不満な兵士が”frag”=破片手りゅう弾(fragmentation grenade)を使って上官などを攻撃した例から)友軍を故意に兵器を使用して殺害する行為 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B0
grunts = low rank soldiers or unskillful workers 唸り声、不満の声という意味と下っ端という意味があります。
“If you depend on your sales staff to safeguard your profits on their own, you’re doomed.”
safeguard 守る
be doomed 呪われている、破滅を運命づけられている
“You might think that these are disgruntled employees. Occasionally that is true.However, in mot cases it is no… Often, the staff feels the price you are charging is too high, so discounting if they can, … is appropriate to them”
disgruntled = angry or dissatisfied 不満を持った
the price you are charging 課している価格
※この本は次回で終わります。次の本は詩か小説にしようと思っています。マイナー言語の英訳本で面白いのがないか探しています。