暗号通貨取引所のための安全保障マニュアル

RUISのレポートで暗号通貨に関するものが面白かったので紹介します(pdf注意)。
https://ik.imagekit.io/po8th4g4eqj/prod/institutional-vasps-and-var-assessment-guide-2.pdf

マネーロンダリング等や国家間の制裁逃れに使われるのを避けるにはどうするかという仮想通貨業者向けのマニュアルです。
・住所、氏名、会社ならビジネスの内容、暗号通貨使用の目的、個人ならどうやって原資を手に入れたか(給料から貯めたのか、もらったのか、など)を届け出させる。
・その人や会社に関する悪いニュースなど情報を精査する(有料サービスもある)
・お金の動きを追跡できるようにする (ランサムウェアの身代金が見つかった例が紹介されています)
・暗号通貨を通常のお金に換金、また逆の換金も容易にできるようにする
・従業員の採用、教育に当たって注意する
などです。いろいろな事例を挙げてあり、わかりやすいです。英語も普段見ない単語が使われていて、ちょっと格調高いのではないかと思います。
見出しと単語を紹介します。
uneven regulatory oversight 規制監督の不均等
end-user opacity 最終顧客の不透明性  opacity はオパール(opal)のように不透明なこと
cusomer due diligence 顧客の(法的に)適切な注意
capacity to obfuscate the money trail お金の流れを不明瞭にする能力
obfuscate 「オ」ブフュスケイト 不明瞭にする level 25
fiat asset / fiat money 法的不換紙幣、仮想でない、法的に保障された通常のお金
money laundering マネーロンダリング
proliferation financing 核拡散に対する金融(イランと北朝鮮に関する用語のようです)
 proliferate プロ「り」フェレイト 激増する、細胞分裂で増殖する (核兵器が)拡散する level 10
inheritance イン「ヘ」リタンス 遺産相続
crypto クリプト 暗号(通貨)
adverse media screening 悪い報道を見つけてその人を顧客にしないこと。有料サービスもあるようです。それこそ最近ではSNSもチェックされると聞きます。 adverse は米国は前、英国は後ろにアクセント。
https://www.refinitiv.com/ja/risk-and-compliance/financial-crime-risk-management/adverse-media-screening
・ Have been criminally prosecuted 犯罪者として訴追されたことがある プ「ロ」セキュート 訴追する a prosecutor 検察官
・ Have a controversial reputation よくない評判がある
・ Are sanctioned 経済制裁されている
Wallet risk 仮想通貨が盗まれるリスク
“In addition, the VASP (virtual asset service provider 仮想通貨サービス業者) will assess potential employees’ competence, good standing and integrity where possible.” 仮想通貨サービス業者は従業員候補の有能さ、立場の正しさと公正さについて可能な場合評価する。

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