昨年末、ランサムウェアの暗号の解読に警察庁のチームが成功して、身代金を払わずに解決できた、というニュースがありました。今週の世界の研究所は、暗号の研究所を探していて見つけた、アラブ首長国連邦のTechnology Innovation Instituteを取り上げます。ここは2020年設立です。先端材料、AIとデジタル、自律ロボット、バイオテクノロジー、暗号、”directed energy”、宇宙推進、量子計算、再生エネルギー、安全なシステムの10の研究センターがあります。”directed energy”は大型電磁石や強力なレーザーや超音波などを研究するようで、日本でいえば去年魚肉のアニサキスを大電流で死滅させる手法で有名になった熊本大学の研究所(旧:パルスパワー研究所)が同様の題材を扱っています(ここも、いずれとりあげます)。
https://en.wikipedia.org/wiki/Technology_Innovation_Institute
https://www.tii.ae/
諸外国から研究者を招聘して立ち上げているのだと思います。アラブ首長国連邦は面積83600km2(北海道程度)、人口は約1000万人です。一人当たりGDP (GDP per capita)は43103ドル(2019)で、日本と同じくらいです。石油・天然ガスで潤っている今のうちに、技術で食べられるようにしようということでしょうか。https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/uae/data.html#section1
今週はランサムウェア、暗号の周辺を調べてみようと思います。
英語は、暗号関連です。
cryptography 暗号 ク「リ」プトグラフィ crypto + graphy 秘密の+書く
krypton 36番元素、および、スーパーマンの破壊された母星の名前 ギリシャ語「隠れる」から
xenon 54番元素 キセノンはドイツ語発音で、英語ではゼノン、ズィーノンと発音する。ギリシャ語「知られていない(strange)」から。太陽スペクトルの未知の輝く線から発見されました。
stranger 知らない人、よそから来た人、異邦人(Camusの 小説の題名 仏 L’Étranger = 英 The Stranger)
xenophobia 「外国人排斥主義」 xeno + phobia = よそから来た人を恐怖する iaがつくと病気の名前、phobiaは「恐怖症」
hydrophobia 恐水症 rabies レイビーズ 狂犬病 の症状の一つ
aquaphobia 水恐怖症 溺れることを恐れて水に入りたがらないこと(この違いは英語のクイズのレベルですね)
https://ro.co/health-guide/hydrophobia-and-aquaphobia/
decoding 解読すること
encrypt 暗号化すること
encoding コード化すること
enigma エ「ニ」グマ 一般名詞は「謎」「不可解なもの、人」 level 11 第二次大戦時のドイツの暗号(機械式)の名前。後日コンピュータの原理を確立した A. Turing率いるイギリスの暗号解読チームが解読装置の開発に成功し、戦況の逆転に役立った。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8B%E3%82%B0%E3%83%9E_(%E6%9A%97%E5%8F%B7%E6%A9%9F)