昨日は「単一光子」と「偏光」により傍受の恐れのない信号伝達を可能とするBB84という方式を説明しました。傍受すると偏光が変わってしまうためにバレるはいいのですが、信号が減衰すると「単一光子」が検出できなくなってしまってこの方式は使えません。そこで衛星を介するような長距離で使われるのが「量子もつれ」の状態にある光子です。量子もつれは集団に対しても適用できるので(例:二次元NMR)、信号を強くしても使えるのだと思います。
典型的なE91方式について、一般向け解説は下記。
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2009/29/news050_4.html
詳しくすると相当長くなるので、参考になるwebを2つ紹介しておきます。これを読むと、wikipediaの式の記述が分かりやすくなります。
http://www.m-nomura.com/st/qteleport.html
https://www.s-graphics.co.jp/nanoelectronics/kaitai/qteleportation/3.htm
wikipedia 「量子テレポーテーション」はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8F%E5%AD%90%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
wikipediaは英語も日本語も式の意味(特にテンソル積)の説明がないですが、下記にあります(これはすごく勉強になるサイトです。Qunasysというベンチャー企業の人が作っているようです)。pythonでいじりながら勉強できそうです。
https://dojo.qulacs.org/ja/latest/notebooks/1.3_multiqubit_representation_and_operations.html#%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AB%E7%A9%8D%E3%81%AE%E8%A8%88%E7%AE%97
明日は量子もつれの作り方を物質・デバイスの側から解説したいと思います。
英語は、上記一般向けの解説から言い回しを拾ってみましょう。DeepLと辞書(weblio, LDOCE)を組みあわせています。
ひねくれる be uncooperative, be rebellious リ「ベ」りオス level 8 < rebel 反逆する
独りぼっち loneliness, solitude
量子もつれ quantum entanglement
悪意の第三者を登場させてみましょう。”Let’s bring in a malicious third party.” マ「り」シャス 悪意の、悪性の
善意の第三者 bona fide third party 「ボ」ーナファイド 善意の, 誠実な benign ビ「ナ」イン level 9 も使えると思います。恵みぶかい 良性の
善意の管理者の注意義務(善管義務) duty care of a prudent manager, due care of a prudent manager, duty of diligence, due diligence 民法644条だそうです。
https://kotobank.jp/word/%E5%96%84%E7%AE%A1%E6%B3%A8%E6%84%8F%E7%BE%A9%E5%8B%99-549523
prudent 用心深い、慎重な、分別のある、賢明な、倹約な level5 「プル」ーデント
diligence 「ディ」りジェンス 勤勉、精励 level 6 He is the epitome of diligence. 彼は勤勉の典型だ。
端折った(はしょった)説明 fractional explanation/description